HI-TOP Journal — 2012
メルセデス・ベンツ Gクラス G65 ロング
V12が奏でる圧倒的なる存在証明
Royal Presence
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01 / Legend
1979年、シャー・オブ・イランの要請で生まれたG-Wagon。実は当初、メルセデスは乗用車化に懐疑的だった。ミリタリーベースの直線的なデザインが、ラグジュアリー市場で受け入れられるはずがない。そう考えていたのだ。だが蓋を開けてみれば、この無骨な箱形ボディこそが唯一無二の存在感を放つことになる。特にG65が纏うブラックメタリックの深い輝きは、光の角度によって表情を変える。ガレージで眺める時間、そのマットな質感が持つ重厚感は、触れずとも伝わってくる。デジーノエクスクルーシブインテリアPKGが内包する職人技も、この武骨な外観との対比で一層際立つ。

軍用車の魂に、V12の心臓を宿した矛盾の美学
02 / Monster
意外なことに、G65のV12エンジンは静粛性を重視して開発された。630馬力、1000Nmという数値の裏で、実はAMGが最も苦心したのは「いかに暴力的すぎないか」だった。低回転域から湧き上がるトルクの洪水を、電子制御で巧妙に制御する。2.5万kmという距離は、このV12がようやく本来の滑らかさを見せ始める頃合いだ。harman/kardonサラウンドシステムから流れる音楽と、V12の鼓動が重なる瞬間。シートヒーター・クーラーが作り出す快適な温度の中で、クルーズコントロールが高速を淡々と刻む。その静寂の中に潜む、恐ろしいまでのパワーリザーブ。

03 / Details
職人が込めた細部への執念

01
デジーノエクスクルーシブ
AMGの特別部門designoが手がける内装は、実は受注生産。革の選別から縫製まで、職人が一台ずつ手作業で仕上げる贅沢。

02
スライディングルーフ
G-Classのルーフ開口部設計は、実は軍用車時代の換気システムが起源。現代では開放感と採光を両立する機構に進化。

03
メモリー付パワーシート
3つのポジションを記憶するシステムは、ドイツの精密機械技術の結晶。シート位置の再現精度は1mm以下という驚異的な精度。

04
ドライブレコーダー
後付けではなく、車両システムと統合された記録装置。G65の日常を24時間見守る、現代の証人としての役割を果たす。

630馬力を静寂で包み込む、ドイツ工学の叡智
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