HI-TOP Journal — 2021
メルセデス・ベンツ Gクラス G350d AMGライン
都市を威圧する武骨な遺産
Urban Fortress
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01 / Heritage
実は、Gクラスの角張ったボディは妥協の産物ではない。1979年、メルセデスが軍用車として設計したゲレンデヴァーゲンの設計思想が今も息づく。平面を組み合わせた構造は、意外にも製造コストを下げ、整備性を向上させる。スペアパーツの共通化。溶接点の単純化。戦場での修理を前提とした設計だ。この武骨さを都市に放つ。背面タイヤカバーの金属部分をボディ同色に塗装したHI-TOPの選択は、無骨さに統一感を与えた。信号待ちで隣に並んだセダンが小さく見える。視線の高さが違う。道路を見下ろす位置から、この街を支配する。

軍用車の遺伝子が、都市の景色を変えている
02 / Powerplant
知られていないのが、このOM656エンジンの正体だ。3リッター直列6気筒。286馬力に対して600ニュートンメーターのトルク。数値以上に驚くのは、1200回転から最大トルクを発生させる特性だ。街中の加速で、ガソリンエンジンとは違う重厚な押し出し感。アクセルを踏んだ瞬間、2.4トンの車体が軽やかに動き出す。ディーゼルらしいノイズは高度に抑制され、代わりに低音域の振動が身体に伝わる。都市の合流で、後続車に迫力を見せつける。5.2万キロという距離は、このエンジンが本来の性格を見せ始める頃合いだ。

03 / Details
細部に宿る哲学と技術

01
ボディ同色背面カバー
HI-TOPが手がけた金属部の同色塗装。元々は樹脂製との色差が目立つ部分を、統一感のある仕上がりに昇華した。

02
AMGラインパッケージ
フロントバンパーとサイドステップ、20インチホイール。軍用車の骨格に、AMGの流儀を纏わせた都市仕様だ。

03
全輪駆動システム
3つのデフロック機能を持つ本格4WD。都市部では使わない機能だが、この安心感が運転者の心理に働く。

04
5.2万kmの履歴
2021年式で約3年。平均的な使用状況。エンジンとトランスミッションが馴染み、本来の性能を発揮し始める距離。

600Nmのトルクは、街を支配する力だ
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